Author:song
「真っ直ぐだけ投げて空振りを狙うのは、意外と簡単なんですよ。ただし、疲れているときは除いて」 * 5月27日、西武戦。3点リードの最終回に登板した球児は、いきなり四球と安打で無死一、二塁のピンチを背負った。最後の球は、いずれも変化球。甲子園にざわめきが走った、その時だった。 突如リミッターを外した球児は、直球勝負を挑む。3者連続3球三振。瞬く間に試合を終わらせた。 球児は言う。 「疲れをためてはいけないけど、自分の真っ直ぐを殺してはいけないという思いもある。ただ、相手にナメられたくはない、そういうときだけストレートを見せられたらいいと思ってる」 (Number 731より)
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